「分かってるのに、できない。」
それがこんなに苦しいなんて・・・思ってもみませんでした。
保育士として働いた8年。
子どもへの関わり方も、イヤイヤ期の対応も、分かっている”はず”でした。
だけどーー
自分の子どもの前では、思うようにできない毎日。
育児は、想像以上にしんどかったです。
このブログは元保育士ママの”みゅお”がリアルな日常を綴りながら、子育てで心に留めていることや我が家で実践してみてよかったものなどを中心に書き留めていくこそだてmemoです。
保育士目線×ママ目線を大事にしつつ、皆さんの子育てに少しでもお役に立ったり、疲れてきてしまったママがちょっとでもホッとできるような場所になれたりしたら嬉しいです。
今回は初めての記事ということで、わたしの保育士時代の子育てに対する理想とママになって直面した現実についてお話していきたいと思います。
「保育士だから大丈夫」? 子育ての理想と現実
「保育士なら子育ても安心だね」
保育士時代、そんなことを言われることがよくありました。それはもうたくさん。
保護者や友達、たまに会う親戚、さらには行きつけの美容院でも・・・。仕事の話になると大体、二言目にはこの言葉を言われました。
「そんなことないですよ~。保育園と家では子どもの姿も違うでしょうし・・・」
言葉ではそう返していましたが、保育士として駆け出しの頃のわたしは心の中で”そう”だと思っている部分がありました。
「保育士としてたくさんの子どもたちや保護者の方と日々関わって理解も深まっているはず。」(ドヤ)
・・・甘いですね。保育士としてもかなり未熟者です。お恥ずかしい。
(この辺りの話は割愛しますが、保育士経験を重ねるうちにこの考えは改めました。大反省。)
でも、当時は「保育士だから大丈夫」と漫然と思うのと同時に、「保育士だから大丈夫」という言葉が一種の呪いのように感じている部分もありました。
保育士時代に思い描いていた子育ての理想
保育士として働いていた頃、2歳児クラスを担任していたときに個別懇談で一人のママがこんな相談をしてくれたことがあります。

先生、うちの子が夜ご飯の前にどうしてもおやつを食べたがってしまうんです。どうしたらいいですか?

みゅお
”ダメだよ”だと、イヤイヤ期ということもあって受け入れることが難しいかもしれないですね。”ご飯を食べたらバナナ食べようね”など、伝え方を変えてみたらどうでしょう?
当時、相談をしてくれたママはこの果物という”代替案を出す”ことを思いつかなかったとのことで、その夜早速実践してくださったそう。
次の日「先生、うまくいきました♪」と報告してくれて、こちらまで嬉しくなったことを思い出します。
しかし、保育士時代のわたしは知識はあってもママ未経験。
保育士として、保育園と家庭では子どもの姿が違うことも、ママの感情やその時の状況によって結果が変わってくることも、頭では分かっているつもりでした。
でも――
“分かる”と
“その立場になる”のとでは、全然違いました。
夕方、疲れきった身体に鞭を入れキッチンに立つ。
頭の中でタスクを整理しながら手を動かす横で「おやつ!」と泣かれるしんどさ。
毎日、何度も同じやりとりを繰り返す消耗感。
その重さには、気づけていなかったんです。
元保育士ママの現実。

さて、先ほど夕ご飯前におやつを食べたがる子への保育士時代の回答をお伝えしましたが、現在ママとなった我が家でも同じような状況になったことがあります。
フルタイムで仕事を終え、腹を空かせる我が子のため急いで夕ご飯の準備に取り掛かる。
するとおもちゃで遊んでいた我が子がこちらへ駆け寄ってきて一言。

ママ、おやちゅたべる
ついにきた・・・!
保育士時代の記憶が蘇りました。脳裏にあのやりとりが走馬灯のように駆け巡ります。
わたしは同じ相談をしてきてくれたママに【バナナという”代替案”を食後に提供する】という話をしました。
しかし、この時ママとなって2年ちょっと。あの頃と違い、育児の経験を少し積んだわたしは『あの声掛けでいけるのか?!』と一瞬不安がよぎりました。
でも、今はあの言葉を信じて投げかけるしかない・・・!

今ご飯作ってるから、ご飯食べたら大好きなバナナ食べようか

ちがぁう!おやちゅがいい!!
ですよね・・・😢
そんな気はしていたよ。
ワガママボーイの我が子がそんな一言で納得するとは思えませんでした。
そこからスイッチの入ってしまった我が子は、こちらが何を言っても『おやちゅがいい!!』の一点張り。
魔の2歳児の恐ろしさを身をもって知った瞬間でした。
こうしてわたしの保育士時代の成功体験が、一つ音を立てて崩れ落ちていったのです・・・。
保育≠育児|育児がしんどいと感じた瞬間
母となってからは細切れ睡眠の毎日。熟睡できた記憶は遥か昔のよう。
それでもやらなきゃいけない子どものお世話。
危険は家中至る所にあって目は離せないし、家事もやらなきゃいけない。
育児と家事で目まぐるしい毎日に、少しずつ心が疲れていくのが分かりました。
わたしは母乳の出があまり良くなく、離乳食が完了するまで母乳とミルクの混合で育てていました。
生まれてすぐは3時間おきの授乳、ミルク、片付け、寝かしつけ、合間に家事。そして息つく間もなく次の授乳時間・・・本当に毎日が怒涛のように過ぎていきました。
そんな日々を送っていたある時。
まだ小さな我が子(約4ヶ月頃)がどうしてもわたしでは泣き止まない時間帯がありました。
夜の20時~22時頃。
眠たくてグズるのに、わたしが抱っこして寝かしつけをしても泣き止まない。
歌をうたっても、抱っこで家中歩き回っても、音楽流しても、踊ってみても・・・わたしが持つ保育士時代の引き出しをフル活用しても泣き止まない。
そして寝ない!!
だけど、パパが抱っこすると何もしていないのに泣き止むんです。

なぜですか・・・?
今日朝起きてからパパが帰ってくるまでずっとあなたと一緒にいたのはわたしですが?
なぜあなたはわたしが何をしても泣き止まないのに、パパが抱っこした途端泣き止むんですか??
なぜお歌をうたってトントンするだけで眠るのですかーぁ???
わたしは保育士時代に培ってきた自信を完全に喪失。
8年間の保育士キャリアを全否定されたような、自分のすべてが”無価値”であると突き付けられたような気分。
毎日この時間が来るのが苦痛で苦痛でたまりませんでした・・・。
何でうまくできないんだろう?
パパと何が違うの?
わたしの方がずっと一緒にいて面倒を見ているのに・・・・。
そんなことをぐるぐる考えてしまい、自分に対しても子どもに対してもモヤモヤとした負の感情ばかりが膨らんでいきました。
だけど、頭の片隅にはいつも元保育士だから大丈夫という言葉があって”保育士経験があるのにこんなことに悩んでいると思われたくない”という変なプライドまで生まれてしまい、誰にも相談が出来ずにいました。
育児をしていると不安の連続。
それを相談できない辛さ、でも自分一人ではどうしようもできないもどかしさ、葛藤、孤独感。
いろんな気持ちが入り混じって感情はぐちゃぐちゃ。
”何でわたしよりパパなの”という暗い気持ちと変なプライドが邪魔をして、一緒に子育てをしていくはずのパパにも相談ができず一人布団の中で静かに涙を流す日も少なくありませんでした。
母親とは”しんどい”の連続
保育士経験を通して得た子どもへの対応スキルは、保育士時代では確かに通用していたと思います。
でも我が子には通用しないこともたくさんあったし、知識はあっても我が子の前ではどうしても感情が揺れてしまいます。
- 思う通りに生活を送れない
- 家事の”やらなきゃ”が積み重なって余裕がなくなる
- 毎日のタスクの多さに”わたしばっかり”という感情が生まれてしまう
保育士と母親の違いとはこういうものなのか。
身をもって感じました。
「今はこういう時期だよね」「こういう姿もあるものだよね」
保育士時代にはそう割り切れていたことも、いざ母親になってみると些細なことに感情が揺れるし、知っているからこそ不安になることも。
保育と育児は同じベクトルで考えてはいけない。
頭では分かっていたけど、分かっているのにうまくやれない自分がもどかしかったし、悔しかったです。
「元保育士でしょ?」
誰かにそう思われているんじゃないかと怯えていたけど、一番そう思っているのは自分でした。
あの頃のわたしは、自分すら自分の味方でいてあげることができませんでした。
出来ない自分を責めてしまう。だけど誰かに「あなたは頑張ってる。大丈夫。」と言ってほしかった。
もしかしたらわたし以外の誰かも、今そうやって思い悩んで涙を流しているかもしれない。
だから今度は、わたしがその言葉を届けたいと思うようになりました。
子育てがうまくできないと自己嫌悪しているママへ
わたしは保育士としての経験を積んでからママとなりました。
その知識と経験はたしかにわたしの助けにはなっていますが、それでもいろんなことに悩み、葛藤し、反省する毎日です。
ついつい感情が爆発してしまうと
「今日も怒ってしまった」
「もっとこうしてあげればよかった」
と反省ばかりしてしまいますよね。
でも、うまくいかない日があるからと言って決して”ダメな母親”なんかじゃないです。
怒って、悩んで、時には泣いて、そうやって子どもと向き合っているのは子どものことを想っている証拠。
保育士時代、お母さんに掛けていたあの言葉。
お母さんは頑張ってるよ
今なら、同じ言葉でもその重みをしっかりと分かって言える気がします。
がんばりすぎなくても大丈夫

日々の育児や生活に追われていると、どうしても肩に力が入りがちですよね。
「ちゃんとしなきゃ」
「みんなはちゃんとやってるからわたしもがんばらなきゃ」
比べたくないのに、比べてしまう。
誰かに言われた訳じゃないのに、”ダメな母親”と思われているんじゃないかと怖くなるんですよね。
だけど本当は比べなくてもいいんです。
だってその人と自分とでは置かれている状況、子どもや自分の性格、生活スタイル、何もかもが全然違うんです。
自分が誰かのことを”あの人はがんばってる”と思うように、自分も誰かから”あの人がんばってるな”って思われています。
自分の子だからこそ可愛くて、愛おしくて、だけどその責任の重さにしんどくて苦しくて余裕がなくなる。
わたしも何度も理想と現実に打ちのめされながら、ようやく”子どもと向き合うことで、子どもと一緒に成長していきたい”と思えるようになってきました。
このブログでは元保育士としての経験も、母としての葛藤も、包み隠さず書いていこうと思います。
読んでくださるみなさんが「自分だけじゃないんだ」とホッとできるような場所になると嬉しいです。
次回、”【2歳育児】ご飯前のおやつ問題。元保育士ママがたどり着いた”勝率8割”の対処法5選”をテーマにお話ししていきます♪
次回のお話もゆるっと読んでもらえたら嬉しいです☺
